日本神経感染症学会
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学会概要

理事長挨拶

 こんにちは。2024年4月より第7代理事長に就任しました、日本大学医学部内科学系神経内科学分野の中嶋秀人(なかじまひでと)と申します。平素より、会員、また関係者の皆様には日本神経感染症学会の活動にご支援を賜り感謝申し上げます。本学会は1996年に高須俊明先生、庄司紘史先生、糸山泰人先生、塩澤全司先生、森島恒雄先生のご尽力により日本神経感染症研究会として発足し、2003年に日本神経感染症学会となり、現在に至っています。本学会の役割は、髄膜炎や脳炎を中心とした神経感染症の基礎的、臨床的研究の発展を図り、併せてその研究成果を社会へ還元することであり、学術・研究・教育活動を推進してまいりました。このたび、私が若輩の頃から研究発表をして、私を育てていただいた学会の理事長職を拝命することは大変な栄誉であります。これまでの理事長の高須俊明先生、庄司紘史先生、水澤英洋先生、亀井聡先生、山田正仁先生、細矢光亮先生方々の偉業を胸に刻み、学会の発展に全力を尽くしてまいります。

 日本神経感染症学会は神経感染症学の発展と社会への貢献を目指して設立され、その使命は神経感染症の克服にあります。毎年の学術大会では、全国から神経感染症の臨床と基礎研究に携わる第一線の研究者・臨床医・医療スタッフが集まり、神経疾患の病態解明や治療法開発を目標として、最新の研究成果を発表し、臨床の実践などの知識の共有の場となってきました。これからも、脳神経内科、小児科、救急診療科などの脳炎・髄膜炎の診療に関わる臨床専門家、さらに細菌学、ウイルス学、免疫学、神経科学などの神経感染症や神経免疫学に関わる基礎医学研究者たちが、緊密に連携することによって神経感染症の診療・研究を発展させる必要があります。

 近年、脳炎・髄膜炎の原因は感染症から自己免疫性脳炎や感染後の自己免疫病態などに拡大し、それらの病態解明に向けた研究も進んでいます。脳炎・髄膜炎の治療成績の向上には的確な早期診断と早期治療が必須であり、臨床現場では神経感染症と自己免疫性脳炎の双方を理解して、診断と治療のプロセスを進めることが求められています。一方で、今なお原因不明の脳炎・髄膜炎疾患は少なくなく、診断率を高めるには従来の標準的診断法と網羅的解析法との相補的診断の工夫や新たなゲノム解析技術なども駆使する必要もありますし、自己免疫性脳炎では、その臨床スペクトラムの拡がりに対応した診断技術と治療開発、さらなる病態の解明が望まれます。本学会では、学術的な議論を深めるとともに、情報発信を通じて社会に啓発を行って、これらの課題に取り組む所存です。

 最後になりますが、私は理事長として学会の発展のために勇猛精進してまいります。会員の皆さまには引き続き学会活動へのご支援をお願いいたします。また、一人でも多くの医師や研究者に学会に入会していただきたいと考えています。そのためにも、魅力的な学術大会や活動を企画し、若手の育成に努めてまいります。皆さんといっしょに、神経感染症・自己免疫性脳炎の克服に向けて活動を進めていきましょう。今後とも日本神経感染症学会の発展のため、ご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2024年 4月
日本神経感染症学会 理事長
中嶋 秀人

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